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現代の食生活の問題点

タンパク質は動物からではなく植物から(1) メタボリックシンドロームとマクロビ(1)

戦後米欧化された私たち日本人の食生活。

戦前は太った方もいたでしょうが、メタボリックシンドロームなどは
問題にもならなかったでしょう。

メタボリックシンドロームだけじゃなく、広く私たちの健康増進という
観点からも米欧化された食生活には色々問題があります。

その中でも、第一に問題なのはタンパク質のとり方といえましょう。


米欧型の食事では、動物からタンパク質を取ろうとします。

牛、豚、鶏など家畜の肉や鶏卵、牛乳などが食卓の中心と
なっています。
 
でも、これはあまり自然なタンパク質の取り方ではありません。
 
こうした食生活は歴史が浅く、人類が近代に入ってからのもので、
ここ100年ほどの間に広まったものです。


その原動力となったのは近代の栄養学ですが、
この学問はまだ始まってから日が浅いのです。

ですから、食に関する知識の体系が、まだ充分に整備されていると
はいえないようです。
 
そのため、人の食生活を少し誤った方向に導いてしまったのです。


では、人がその長い歴史の中で、いったい主にどんな形でタンパク質を
摂っていたのか調べると、動物ではなく植物から摂っていたということ
が判ります。

 
これは私たちの歯を観察しても窺い知ることが出来ます。

32本の歯は人類の進化の歴史が反映されてますが、その内

20本は臼歯 … 穀物をすり潰すのに最適
8本は切歯 … 野菜を噛み砕くのに最適
4本は犬歯 … 肉を噛み切るのに最適

となっています。

この比率から考えると、食事の構成は
穀物5、野菜2、動物性食品1という割合となります。

つまり人類は長い間、穀物を主として食べていたのです。


「植物のタンパク質」といえば、日本人ならすぐに、「お豆腐や納豆の
ことだ」と気付かれるでしょう。

お豆腐の原料である大豆には豊富なタンパク質が含まれていますし、
豆類にはタンパク質を多く含んでいるのものが沢山あります。

豆類は、本当に貴重な植物性タンパク質の源だといえましょう。


でも、実をいえば、人が長い間にタンパク質を主に摂っていた食物は、
豆類のほかにあるのです。

そして、これこそは現代人がタンパク源として、いつの間にか
忘れさっている大切な食べ物なのです。

それは穀類です。

長い間にわたり、人間は主に米、小麦、大麦、とうもろこしなどの
穀類からタンパク質を摂ってきました。


但し、人間が伝統的に穀物を食べてきた食べ方と、現代の食べ方では
少し違いがあって、そのために今の人は穀物からタンパク質をあまり
とれていません。

例えば、現代のみなさんがお米を食べるとき、真っ白いご飯を炊いて
食べます。

ご飯が真っ白いのは当たり前だと思っておられる方も多いと思いますが、
昔の人が食べているご飯は違う色をしていました。

茶色がかっていたのです。


米は、一番外側の籾殻を外すと茶色いもので、玄米と呼ばれます。
昔はこの玄米をそのまま炊いていたので、ご飯は茶色だったのです。

今のご飯が白いのは、玄米の外側の部分を削って、米を精米している
からなのです。

つまり、真っ白いご飯を食べるということは、米の外側の部分を捨てて
しまうということなのです。
 
しかし、今の食生活で捨てられている、米の外側の部分にこそ、大量の
タンパク質・脂質が含まれているのです。


これは、小麦やトウモロコシの場合でも同じです。

小麦にしても昔のパンは、小麦の粒を丸ごと挽いて使っていましたから、
パンを割ると中の生地まで茶色がかっていたのです。

でも、今のパンのほとんどは、精白した小麦の粉を使って焼きますから、
割ってみると真っ白い色をしています。

今の食生活では、米だけでなく、小麦などの穀物を食べる場合でも、
タンパク質を豊富に含んでいる部分をわざわざ削って捨ててしまって
いるのです。

なんだか不自然だし勿体無い話だと思われませんか?